木製品のお手入れ方法
心地よく使い続けるために
身の回りにある木製品を見回してみましょう。床、天井、テーブル、椅子、食器、おもちゃ等
改めて見るといろいろな場所に使われているのが分かると思います。更にもっとよく観察してみると、使用頻度の高い物の表面にかさつきや毛羽たちのある所がちらほら。このような毛立ちやかさつきは木の油分が抜け、乾燥が進んでいる状態です。このまま放っておくと、いずれ小さなヒビから大きく割れてしまったり、かさついた個所から日々の汚れが木に深く染み込んでしまい染みになってしまう原因になります。人間のお肌も乾燥のひどい時期はかさつきや唇のひび割れがおきますよね。そんな時皆様はどうしていますか。乳液やリップクリームを使う等保湿対策をするのではないでしょうか。
木も人と同じように保湿や加湿が必要な時があります。適度に油分を与えてあげる事で、乾燥から守り、表面に油分のコーティングがかかる事で汚れや染み等を防ぐ役割を果たしてくれます。メンテナンス方法の中でも比較的簡単にできて、コストもあまりかからないオイルメンテナンスの方法を紹介します。メンテナンスオイルはいろいろなものが市販されていますが、今日は使用する製品紹介ではなく、技術的なちょっとしたコツでしっとりとなめらかな手触りにする事が出来る方法の紹介です。

用意するもの
〇木製品用のメンテナンスオイル※リボス社やオスモカラー等植物由来の製品がおすすめ。食用油ではエゴマ油が良い。
〇綿100の布切れ※古くなったTシャツや靴下でOK
〇400番の耐水ペーパー※ホームセンター等で1枚から数十円で販売しています。
用意するのはこの3点です。
まずは固く絞ったフキンで施工場所を拭き、既存の汚れやほこりを取り除きます。汚れがひどい場合、ぬるま湯の中に重曹を入れた重曹水にフキンを浸しふき取ると油分や汚れがより取れやすくなります。
次に綿100の薄布にオイルを染み込ませ、施工場所に塗ります。この時、イメージして欲しいのは、お肌の保湿。優しく押し付けてオイルが染み渡るようなイメージでゆっくり浸透させる様に塗布してください。塗り終わったら毛羽たちが出ていると思います。これは木が油分を吸い込んで表面のかさついた個所が浮き上がっている状態です。それを400番の耐水ペーパーを使って、木目に逆らわず、木目に沿って優しく表面を撫でるように毛羽立ちを除きます。この時のイメージは、オイルを吸い込んだ木肌表面が浮き立ちザラザラとした手触りになっていますので、その細かな毛羽たちを耐水ペーパーで撫でとる感じです。決して力を入れて磨いたり削るような力の入れ方をせず、お肌のピーリングの様な余分な角質を撫でとるイメージです。あとは余計なオイルをふき取るのと表面をならすため、乾いた布で優しく拭きあげてください。ちょっとしたコツですが、今までオイルメンテをしたことがあった方も仕上がりの違いに驚かれたのではないでしょうか。
このオイルメンテの方法は元々の仕上げがオイルやワックス、無塗装の木に対するメンテ方法となります。ウレタンやラッカー、漆塗装には使えないのでご注意くださいね。