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なぜ、特注テーブルの依頼が多いのか。

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AMANEではこれまで、さまざまな特注家具をつくってきました。その中でも多いのが、テーブルの依頼です。

なぜ、テーブルなのか。

理由は意外とシンプルで、「ここに置きたい」と思ったときに、ちょうどいいものがなかなか見つからないから。

以前ブログでご紹介した物流会社の多目的スペースでも、空間に合わせたサイズや形のテーブルを20台以上製作しました。【関連ブログ:「無垢材からつくる、20台の特注テーブル。」】

今回は、これまでにつくってきたテーブルを通して、AMANEが特注家具をどのように考え、かたちにしてきたのかをご紹介します。

場所が変われば、テーブルも変わる。

特にレストランやオフィスなど、限られた空間の中では、テーブルは使う人数や椅子との関係、動線によって必要なサイズや形が変わります。

既製品を探しても、幅が少し大きい。脚の位置が邪魔になる。欲しい形がない。
そうなると、その場所に合わせてつくることになります。

旅のイメージを、テーブルの脚に。

恵比寿のイタリアンレストランのために製作したのは、直径90cmくらいのサークルテーブル。
この仕事ではテーブルだけでなく、カーテンや照明など、店内のコーディネートも担当しました。

旅好きのオーナーからの希望は、「いろいろな国のものをミックスした空間」。

そこでテーブルの脚も、旅を連想させるカメラの三脚をイメージした3本脚にデザインしました。

1台でも、3台でも使える六角形。

音楽スタジオには、大きなソファの前に置く六角形のテーブルを3台製作しました。

休憩中にお茶やお酒を置いたり、来客時に使ったり。1台ずつでも、3台を組み合わせても使えるように。使わないときは、邪魔にならないサイズ感にしました。

支給された天板に合わせて、脚をつくる。

「この天板を使ってカウンターテーブルをつくってほしい」
オフィスからそんな依頼もありました。

お手入れもしやすい天然素材のリノリウムの天板が支給され、AMANEでは黒い金属脚を製作。
すべてを一からつくるだけが、特注家具ではありません。

「この天板を使いたい」「脚だけつくってほしい」。そんな依頼から考えることもあります。

雨に強い、屋外テーブルのつくり方。

カフェのテラス用に製作したのは、7台ほどの屋外テーブル。
屋外だからこそ、必要なつくり方があります。

天板には、デッキ材などにも使われる、油分を多く含み腐りにくい木材を選びました。
さらに、雨が下へ抜けるよう、細長い木材の間にあえて隙間をつくっています。
脚には、錆びにくいステンレスを使用。

同じテーブルでも、屋内と屋外では選ぶ材料も構造も変わります。

木と金属、それぞれの良さを生かす。

こうしたさまざまなテーブルをつくるうえで、AMANEがよく組み合わせるのが、無垢材の天板に、金属の脚。

ただ、単にデザインのために金属を選んでいるわけではありません。
金属なら、強度を保ちながら脚を細くできます。

特にレストランやオフィスでは、脚が細いことで椅子を置いたときや人が座ったときにも邪魔になりにくい。
木の天板をつくり、そこに合わせて金属脚を設計する。あるいは、支給された天板に合わせて脚だけをつくる。

AMANEでは、木と金属、両方を扱えるからこそ、形だけでなく使い勝手まで考えて組み合わせることができます。

そして、納品して終わりでもありません。

特に無垢材は、使っているうちに反ったり動いたりすることがあります。
店舗で使われているテーブルは、その後も店へ見に行き、ガタつきや割れがないかを確認することがあります。
屋外のものでは、1〜2年に一度ほどメンテナンスをして、オイルを塗り直すことも。

実際にどう使われ、時間が経つとどう変化するのか。それを見ることも、その後の家具づくりにつながっています。

無垢材らしさと、使いやすさを両立する。

そして、AMANEのテーブルづくりでもうひとつ大切にしているのが、天板の仕上げです。

無垢材の天板をレストランなどで使う場合、表面を水や汚れから守り、強度を持たせるために使われるのが「ウレタン塗装」です。
ウレタン塗装は、木の表面に塗膜をつくって保護する仕上げ。大きく分けると、光沢のある「艶(つや)あり」と、光沢を抑えた「艶消し」があります。

ただ、無垢材の木そのものの表情を生かすなら、できるだけ艶は抑えたい。

AMANEでは基本的に「艶消し」のマットな仕上がりにしています。さらに、艶を限界まで抑えるために取り入れているのが、「スーパーフラット」という塗装方法です。

ここで難しいのが、艶を落とすことと、塗膜の強さを両立させること。

ウレタンの艶消しは、塗料に光の反射を抑えるための材料を混ぜて艶を落としています。混ぜる量を増やせば艶はなくなっていく一方、塗膜は弱くなってしまいます。

そこでAMANEでは、何層かに分けて塗装。

まず下の層に、しっかりとしたウレタンの塗膜をつくります。そのうえで、最後の上層だけに、限界まで艶を落としたクリアを重ねる。

見た目は限りなくマットに。でも、その下には強い塗膜を残す。
無垢材の表情をできるだけ邪魔せず、毎日使うテーブルとしての強さも持たせる仕上げです。

どこで、誰が、どう使うのか。

丸いテーブル、六角形のテーブル、カウンターテーブル、屋外のテーブル。
振り返ってみると、同じものはほとんどありません。

でも、考え方は共通しています。
どこで、誰が、どう使うのか。

そこから必要なサイズや形を考える。木なのか、金属なのか。室内なのか、屋外なのか。どんな仕上げなら、その場所で気持ちよく、長く使えるのか。

だから、テーブルは特注になることが多い。
「こんなテーブルがほしい」から、そのつくり方を考えています。

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