無垢材からつくる、20台の特注テーブル。
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これまでAMANEでは、商品開発だけでなく、特注家具や内装に関わる仕事も手がけてきました。ブログでは、これまでの仕事についても、少しずつご紹介していきたいと思います。
今回は、ある物流会社さんの多目的スペースのためにつくった、20台以上の特注テーブルについて。
この多目的スペースのインテリアを手がけた会社から依頼を受け、AMANEではテーブルとカウンターの製作を担当しました。
働く人が心地よく過ごせる場所をつくり、若い人にも「ここで働きたい」と思ってもらえるような環境にしたい。そんな物流会社さんの考えから、多目的スペースにもこだわったインテリアが計画されていました。 空間に合わせて、必要なサイズや形もさまざま。既製品だけでは揃えることが難しいものを、ひとつずつ製作していきました。
オークの無垢材でつくることに。
最初から、無垢材を使うと決まっていたわけではありません。予算と、どんなテーブルをつくりたいのか。依頼元の話を聞きながら、材料から一緒に考えていきました。
「このエリアにはこの椅子を使いたい」「ここは少しきれいな雰囲気に」「こちらはヴィンテージ感を出したい」「2m近い大きなカウンターテーブルを置きたい」といったイメージが。
「それなら、オークの無垢材を使うのがいい。」
やりたいことと予算の両方を考え、AMANEからオークの無垢材を提案しました。
そこから、天板や脚の素材・形状、加工方法などを検討。実際に加工を施したサンプルを見せながら、仕上げを詰めていきました。


20台分のオーク材を、材木屋から。
これだけのテーブルを無垢材でつくるとなると、かなりの量の木材が必要です。
そこで、材料を確認するために材木屋へ。
天板の仕上がり厚は30mm。加工すると薄くなるため、木材の段階では45mmくらいの厚みが必要になります。
必要な厚みや枚数、用途を材木屋の方に伝え、どの木なら必要な量が取れるのか、乾燥状態はどうか。材木屋の方と相談しながら材料を選んでいきます。
選んだオーク材は製材し、機械乾燥に2週間以上。その後、加工場へ運んで厚みを揃えます。


必要なサイズに製材した板を横方向に接ぎ合わせ、「ハギ集成材」に加工。ハギ集成材とは、複数の無垢材を横方向につないで一枚の板にしたもの。木の質感を生かしながら、大きなサイズの天板をつくることができます。
そこからさらに加工を重ね、一枚一枚、テーブルの天板へ。
同じオーク材でも、表情を変える。
この仕事でおもしろかったのは、すべて同じオーク材を使いながら、置かれるエリアによって天板の表情を変えたことです。
比較的きれいな雰囲気の家具を置く場所では、それに合わせた仕上げに。ヴィンテージ感のある椅子を置く場所では、天板にもあえて傷をつけ、色を入れて古材のような表情をつくりました。
このヴィンテージ加工が、意外と難しい。
ただ傷をつければいいわけではなく、やりすぎると、どうしてもわざとらしく見えてしまう。
オイルも一色ではなく、何色かを使用。色を入れては磨き、また色を重ねる。実際に試しながら、ちょうどいい加減を探していきました。

ただ、見た目はヴィンテージでも、実際に多くの人が日常的に使うテーブル。
最後はささくれなどが残らないようにしっかり研磨し、ウレタン塗装で仕上げています。
無垢材の表情を生かしながら、日常で使いやすい家具にする。
同じオーク材でも、加工や仕上げによって、それぞれの場所に合うテーブルになりました。
最後は、現場で一気に組み上げる。
完成したテーブルは、脚まで取り付けてしまうと運搬が難しいため、天板と脚をバラバラの状態で搬入し、現場で一台ずつ組み立てます。大きいものでは、2m近い天板も。
この仕事で特に大変だったのが、この最後の搬入と設置でした。
ほかの工事も進んでいる現場なので、何日も場所を使うことはできません。そこで数人で現場入りをし、すべてのテーブルを一日で一気に組み立て、設置しました。
材料を選ぶところから始まり、それぞれの場所に合わせて仕上げたテーブルが、最後にひとつの空間に並ぶ。
大変な工程も多い仕事でしたが、こうして空間としてかたちになりました。

